コインチェックを生み出した仮想通貨のリアル

2018.7.8

 
 

これだけ真摯に経営していても事件は、起こった。

2018年1月26日 ――
580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」を流出させた、コインチェック事件が起こった。

そのときから一貫して、私はコインチェックを擁護する立場をとってきた。

もちろん事件の被害を被った方に対する責任は当然ある。

しかしながら、まずは、この事件の1カ月前の、
当時のコインチェック最高執行責任者、大塚雄介さんの肉声を聞いて判断いただきたい。

正直なところ、私は大塚さんにお会いして、じっくり話を聞き、とても感心した。

38歳の若さでここまで責任を担い、しっかりと役割を果たそうとしていた姿勢と覚悟は、
ホンモノであると確信したからだ。

この流出に関しては、誰もがコインチェックは倒産だな、と考えた。

さすがに580億円もの現金が、ベンチャー企業にあるはずがないからだ。
しかし大塚さんをはじめとした経営陣は、
全面的に補償(価格下落により総額460億円)を決定・完了した。

大塚さんは、責任感が強い、武士のような男だと、私は思っている。

もし、この流出事件がコインチェックでなければ、
とても補償どころではなかったのではないか?

その大塚氏に比較して、私は、どうか?
このインタビューで私がバカであることが、バレバレだ。

なぜなら、ビットコイン(仮想通貨)が広く決済手段として
普及していけばいいと、単純に「ワクワクしている」からだ。

しかし、この事件後 ――
実は、私は懲りずに、まだワクワクしている。

ビットコインは投機手段としてではなく、
ブロックチェーン技術を支える通貨として、
イーサリアムと同様、長期的には、普及していくと考えているのだ。

そして、それは株式市場も同じ見方をしている。

マネックス証券がコインチェックを買収した直後、
マネックスグループの株価は、ストップ高。

言っておくけれど、私は決して投機を勧めるわけではない。

第四次産業革命を支えるのは、ブロックチェーン。

だから仮想通貨を「知らない」では、すまされない。

STAY CRAZY ――
今回の件でも、引き続き、私は、非常識な生き方を貫きたい。
(この対談は2017年11月に収録されたものです)

●内容の一部を紹介すると……

→ リスクを含め「本質」を知ると仮想通貨の潜在力は大きい

→ 個人間決済が可能になったとき、社会はどう変わるのか?

→ 時間も手数料も削減される。金融と決済の今後を見極めよ

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