vol.298　未来の自分を意識せよ　Be Your Future Self Now

vol.298　未来の自分を意識せよ　Be Your Future Self Now

2022.11.20

原題 Be Your Future Self Now: The Science of Intentional Transformation

著者 Dr. Benjamin Hardy

考えてみてほしい。
今から10年前、あなたは今のあなたを想像できただろうか？
未来の自分と今の自分をどう繋ぐか？
この本のエッセンスは、フューチャーマッピングとも共通している。
…by神田昌典

今回ご紹介する本のタイトルは『未来の自分に今なりましょう』。
洋書トライアスロンVol.283『Who Not How』と同じ著者による本です。

はじめに、世界レベルのトップユーチューバー、ミスター・ビーストも、
未来の自分を意識していたという事例が出されています。

未来の自分を意識することには、理論的な根拠があるとの事。

今までの心理学は、過去が現在を決定しているため、過去を癒すことによって精神的疾患も治る、というものでした。

一方、1990年代から出てきたのが、ポジティブ心理学。
将来についてどのような見込みを持っているかによって現在が動機づけられるという考え方で、
いわば、個人や社会を繁栄させるような強みや長所を研究する心理学です。

その後、ウェルビーイングという概念が出てきて、国連に受け入れられ、広がってきました。

神田さんは当初、マーケティング現場でのある通説から、幸福の心理学は広がらないと思っていたそうです。
それに反してここまで広がってきたのは、それだけ重要だからなんですね。

この本は３つのパートに分かれており、中でも最も重要なのが、「何のために」という目的の部分。
よく「今を生きろ」と言われますが、そのために必要なことが紹介されています。

そして、未来の自分になるための７つの障害が挙げられています。

その中でも特に、現在の自分と未来の自分は違うと考えることが重要だという点は興味深いところ。
ここは、神田さんが開発されたフューチャーマッピングの本質とも関わってくるとの事です。

さらに、未来の自分に対する７つの真実が挙げられています。
神田さんは、フューチャーマッピングを描くことで同じ効果が得られると指摘。

また、このような Future Self（未来の自分）がだんだん科学になってきて、
ウェルビーイングという観点からも、同じ未来を見ている人が増えてきたと思うとも語ります。

さて。未来のあなたは、どんなふうになっているのでしょう。

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