Vol.270 新規客へのオンボーディング法 Product-Led Onboarding

2021.9.19

 

原題 Product-Led Onboarding: How to Turn New Users Into Lifelong Customers

著者 Ramli John

新規客へのオンボーディングは数値に直結する極めて重要な対応だが
それに特化したコンサルティング会社やサービスは日本にはまだない。
今のうちに、これを押さえれば、まさに「タイムマシン経営」が可能だ。

…by神田昌典

前回は「PLG」=Product Led Growthを取り上げましたが、「プロダクトレッド」は今やバズワード。

今回の本は、その中でも特に新規顧客のオンボード=搭乗手続き
=あなたの商品・サービスの初期に、どのような対応をすればいいのか? ということに特化した内容です。

著者はオンボーディングにフォーカスし、その道筋を「EUREKAフレームワーク」として6つのステップで説明しています。

そして、オンボーディングをやると、数値に直接影響を与えるという事例が紹介されています。

例えば、HubspotというMA(マーケティングオートメーション)では、
登録後1週間目にお客さんとして残るリテンション率を15%上げるように丁寧にオンボーディングしたところ、
10週間後のリテンション率がどれだけ上がったか、具体的に示されています。

無料トライアルから有料化に移行する率が1%から2%になった場合の、
顧客獲得コストへの影響も解説されています。

オンボーディングの基礎概念は、「AARRR」という5つの要素がポイント。
お客さんは購入してもなかなか商品・サービスを使わないこともあるので、そのために必要なことも解説されています。

さらに、新規のお客さんに対するオンボーディングが完了したと判断できるのはいつなのか、
Slack、Facebook、Twitter、Dropboxの事例をもとに、具体的な数値が示されています。

また、オンボーディングで一番良くないことについても指摘されています。

オンボーディングはとても重要なのですが、日本ではまだシステマチックになっておらず、
プロダクトレッドに特化しているコンサルティング会社や、プロフェッショナルサービスもまだありません。

そのため、今のうちに始めることで、未来を先取りした「タイムマシン経営」が可能だと神田さんは言います。

あなたは新規のお客さんに対して、どのようなフォローを心がけていますか?

 
 

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「実学M.B.A.」のメンバーは、神田昌典による本書の紹介&日本での活用アイデアを、こちらからお聞きいただけます。

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