Vol.237 継続するサブスクリプションモデル The Forever Transaction

2020.5.3

 

原題 The Forever Transaction: How to Build a Subscription Model So Compelling, Your Customers Will Never Want to Leave

著者 Robbie Kellman Baxter

サブスクリプションモデルはある程度完成されたビジネスモデルだと思っていたが、そうではなかった。
継続してもらう工夫は、まだまだあり、これを取り入れれば、離脱の悩みも一気に解消できる。

…by神田昌典

今回は、サブスクリプションビジネス(定期販売モデル)の本です。

この本は、過去にご紹介したVol125『The Membership Economy』の同じ著者による続編で、
日本ではあまり知られていないビジネスモデルが複数、紹介されています。

神田さんは、アメリカのサブスクリプションビジネスを見ていると、
もはや日本が追いつけないところまで行っている感じがするとの事。

しかし逆に、今このビジネスモデルを取り入れれば、何も悩むことはないとも言います。

アメリカでは1人当たり平均237ドルをサブスクリプションに使っているそうですが、
その代表的な例も示されています。

この本のコンセプトは、タイトルの通り「Forever Transction」、すなわち「永久の取引」です。

お客様は、何に支払っているか分からなくても喜んで支払い、
会社側はお客様を深くケアするという、理想的な関係を志向しています。

具体的なビジネスモデルの例として紹介されているのが、ワインショップや、
アンティークカー専門のコミュニティ、アップルを凌ぐとまで言われているフィットネスバイクの事例。

アメリカでは、メンバーシップビジネスを取り入れるために様々な会社が買収を続けており、
この戦略を機能させるためのポイントについても解説されています。

サブスクリプションモデルが拡大するにつれて、「サブスク疲れ」も顕著になっています。

会員数が減ってきているときには何を認識しなければならないのか、
そして、それを踏まえて、新規会員に対して取るべき施策が具体的に紹介されています。

また、アメリカではサブスクリプション型のビジネスの拡大により、ある構造的な変化が起こっています。

神田さんは、経営者がこの構造変化を捉えることによって、
ビジネスにおける新たな可能性の開拓につながると説いています。

サブスクリプション型ビジネスの先を見せてくれる今回の本。
いまサブスクリプションを取り入れている方も、これから取り入れようとしている方にも、参考になりますよ。

「実学M.B.A.」のメンバーは、神田昌典による本書の紹介&日本での活用アイデアを、こちらからお聞きいただけます。

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