| 月収30万円で、毎月10〜15万円の赤字。しかも借金1000万円。
なんて辛い毎日。なんて悲惨な生活。なんて可哀想な人生。
そう共感されたいのかも知れないね。だけど、キミには自分の問題を自分で解決できる力があることを信じて、一発かまさせていただきます。
ガァーッ! 甘ったれてんじゃねぇー。
たかが借金1000万円ぐらいで、ガタガタ言うなーッ。1000万円なんて、鼻クソみたいな金だぁー。男だったら、矢沢永吉みたいに30億円ぐらい借金しないと、カッコ悪いじゃないか!
私の知り合いは、借金合戦だったら、負けてないぞ。
「凡人の逆襲」(オーエス出版)を一緒に書いた平秀信さんなんて、サラリーマンとして長年勤めていた会社の借金の保証人となることを条件に、会社を退職。その後、会社が倒産。退職金をもらえるどころか、独立したときには、借金1億円を背負っていた。その1億円を創業1年目で完済。
2年目には利益を1億円あげた。
彼は、奥さんの家族から資金を借りて、住宅会社を創業した。一心不乱に働いた。灰になるまで、働くことを覚悟するために、「明日のジョー」の絵を会社の壁にかけた。本当に懸命に働いて、働いて・・・気づいたときには倒れていて、病院で点滴を受けていたことが何度もあった。
クゥ〜ッ、いつ聞いても、涙がでる話だねぇ。
私のメンターである、故岸信介首相のアドバイザー・近藤藤太氏(88歳)。
彼は戦後、GHQでマッカーサー司令部のもとで、貿易を担当した後、1950年、独立。53年には、ニューヨークの五番街に会社を構え、「パールキング(真珠の帝王)」「カメラキング(カメラの帝王)」と呼ばれるほど大成功。いまの金額で何百億円もの資産を築いたが、55歳のときにポンドが大幅下落。その結果、会社の資産が吹っ飛び、借金だけ残った。
再建のメドが立たず、会社清算を決断。
会社を閉じたのは大晦日。経理から残った現金を6000円だけ渡された。近藤氏は、その金で、ホテルの部屋をとり、おいおいと一晩、泣き明かした。
その翌朝。最後に残った小銭で、喫茶店でパンとコーヒーを注文。コーヒーがくるまでの時間に、新聞の求人広告を見る。百科事典の営業マン募集を見つけ、1月2日に面接。1月3日から働き始め、その数ヶ月後、トップセールスマンになった。
55歳・会社倒産男の、快進撃はさらに続く。
「金がなければ、顔を売る。」
近藤氏は、その言葉を信条とし、積極的にテレビに出演。主婦に英語を教える番組のキャスターになり、NHK英語講座の講師も担当した。
そのアクティブな活動をみて、金融機関も安心。しかも、大口の融資先からは、「もういいですよ」と借金帳消しになっちゃった。
どう? しびれる話じゃない?
それじゃ、平氏や近藤氏のように、不死鳥のごとく、借金という障害を乗り越えるためにはどうしたらいいのか?
第一に、お金の習性について知ることが大事だ。
お金のメカニズムは、とっても簡単。
いい? 穴のあいたバケツを想像してみて。
お金を貯めるというのは、このバケツに水を貯めるのと同じ。
出て行く流れを少なくして、入ってくる流れを多くする。
流れの方向がどっちに向いているか? どれだけ貯まったかではなく、流れの方向が重要なんだ。
どんなに少しずつでも入ってくる流れがあれば、お金の流れは、自然に大きくなってくる。逆に、ほんの少しだから大丈夫だろうと思っていても、出ていく流れがあれば、気づいたときには、お金はすっからかん。
「起業してから三年間は赤字だ」なんて、したり顔していう人がいるけど、あれは信じてはいけない。起業したら、最も大事な仕事は、お金がはいってくる流れを、できる限り早くつくることなんだ。
どんなに小額でもいい。
明日は今日より10円多い。今日は昨日より10円多い。昨日は一昨日よりも10円多い。そのように、ちょろちょろと入ってくるお金の流れをつくれるかどうかなんだ。そうすると、ちょろちょろとした流れが呼び水となって、気づいたときには、ゴォーと音を立てながら、洪水のようにお金が押し寄せてくる。
これ、嘘じゃないよ。
だからね、まず、やって欲しいのは、輸血より止血。バケツの底にあいている穴を防ぐ。言い換えれば、徹底的に、経費を削減する。時間をかけちゃいけないよ。事態は緊急なんだから・・・
一番よくないのはね、いったい、なんでボクは血がでているんだろう、と考えることなんだ。そりゃ、暇なときは考えていいけどね、そもそもドクドク血がでているのを見ながら「あぁ、ボクはなぜ血がでているんだろう」と哲学的に考えている暇はないわけです。取るべき対策で難しいことなんか、これっぽっちもない。要するに、血をとめて、包帯まけばいいわけです。
第2に、とにかくお金の流れを入ってくる方向に変えるために、現金化できる資産は、すべて残らず現金化する。営業に支障がなければ、車も売る。借金の繰り延べ、支払いの期限の延長、入金サイトの短縮化等々、可能なものはすべて交渉してみる。「どう理由を説明したらいいのか?」と悩まないように。「事業を安定化させるために、お願いします」と誠実に頼めばいいのだ。
とにかく行動せよ。
懸命に走りながら、不安にはなれない。止まっているから、不安になるのだ。
第3に、月次の事業計画をもう一度、見直して、一心不乱に取り組むこと。
キミは手を打てないって、カンタンにいうけど、どうしてそんなに自分が失敗するに確信が持てるのか、私にはさっぱり分からないぞ。
今月の手数料は1万円しかないそうだよね。でも1万円も手数料があるともいえる。だって1万円あったら、電話は1000本できるよね。しかもセールストークを徹底的に勉強して、絞り込んだ1000人に電話かければ、どうなるかな? キミの実力ならば、そこから契約が取れないほうが難しいと思うんだがな。
事業計画を達成するための、秘訣は知っているかな?
それはね、頭を真っ白にするんだ。
計画を決めた後には、考えちゃいけない。悩むことに価値なんか、これっぽっちもない。その数字をあげればいいわけだから、もくもくとやりつづける。
そして、その数字を毎朝・毎晩、事業計画に穴があくほど眺める。数字を暗誦しないとダメ。今月の数字は、と聞かれたら、ぱっと答えられないとダメ。こうして数字を毎日、見つめるとね、面白いことに、その数字が現実の数字となって現れる。
私が同じ立場に置かれたら、V字回復したビジネス実用書を何冊もフォトリーディングし、営業の途中に神社があったら参拝し、夫婦仲が悪かったら、腹を割って話し合うよ。迷信、占いすべてを総動員してやりつくす。困ったときの神頼みといわれようと気にしない。
ひとつのことをやってもうまくいかないことがあっても、100のことをやれば、そのうちひとつぐらいはうまくいく。そうやって、もう考える暇もないほど、行動しまくる。困難から逃げるのではなく、困難に立ち向かう。
こうして頭を真っ白にしていると、ある瞬間からカチっと音がしたように流れが変わる。たとえばね、ずっと連絡がとれなかった顧客から突然、大口の仕事を振られるとか、そういう奇跡が起こるんだな。ただ、奇跡を期待しちゃダメだよ。期待しないで、とにかく世の中はそうなっていることを知るだけでいいんだ。
以上をね、お願いだから、3ヶ月やってください。
ただし、条件がある。
先ほど話した1と2をやってみても、どうしてもお金が出て行く流れをストップできないのなら、潮時だ。止血できないのであれば、そこで心機一転。早急に、サラリーマンとして出直そう。早めの決断が大事。これ以上、赤字を増やしちゃダメだ。消費者金融、街金に手を出しては絶対にならない。
ところで、話題を変えるけど、ナベちゃん、あなた、流れに乗っているねー。
「来年になれば、人脈が花開く」って感じ取っているでしょう? 私が想像するとね、いまは、誰からも見放されたような気がするんじゃないかな?
ナベちゃん、直感優れているねー。直感が鋭いのは、成功する経営者の大きな資質なんだよ。
春夏秋冬理論で解釈するとね、ナベちゃんは冬の二年目。この年っていうのはね、「孤児」というアーキタイプ(人格を形成するエネルギーのこと)が活発になる。言い換えるとね、ほかの人から見放されるような出来事が起こることによって、その後の成長に繋がっていく年なんだ。
ナベちゃんの場合、かなり活動的で、自信家でもある。それだから、ある意味、強引に独立した後、やってきたんじゃないかな? もちろん、その決断はとても意味があって、うまくいってきたことも多いんだけど、今年は、いままでやってきたことが、他人から見放される。その疎外感によって、ナベちゃんの「戦士」のエネルギーが来年に向かって活性化するんだな。このパターンの前提にするとね、来年には、自分が生まれてきた本当の役割を果たすための、冒険に乗り出すタイミングにきているんだ。
そして再来年から、いよいよ春でしょう? すると辛いのは、来年まで。
この辛い時期から逃げずに立ち向かっておくと、あとあとほんとに強いよ。いまは土壌を固めて、根をしっかり根付かせている時期だからね。
まぁ、いま言ったことは、ほとんど占いだね。でもね、経営者を何千人も相談受けているとね、そういうパターンでみんな成功していくんだから、情報のひとつとして知っておいたほうがいいと思って・・・。占いだって、活用できるときは、活用したほうがいいからね。
だからね、まぁここは、ドンと、ささ舟に乗った気持ちで、私のいうことを信じなさい。
お金に苦労するっていうのは、いいことでね。多くの場合、それは自分の使命に本腰をいれろっていうサインなんだよ。
人生の流れにきちんと乗れているぞ。
過ぎ去らない嵐は、ない。
キミは見放されたように、いまは感じるかも知れない。でも、見放されてはいない。
私は、応援している!
追伸、ところで「借金バンザイ」(フォレスト出版、小堺桂悦郎著)読んだかな。借金している人にとっては必読書だよ。
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