キミは行動力があるなぁ。ワキにメスをいれるなんてことは、なかなかできることじゃない。
普通の人は、恥ずかしくて、ウジウジ悩むだけ。しかも、その悩みを、こういう場所で告白できないんだ。
自分の欠点や短所、過去の傷を人に話すのは、精神的に健康じゃないとできない。逆にいえばね、精神的に弱い人だと、キミのように、自己開示ができないんだよ。
さらにキミは、悩みに対して、建設的なアクションをとっている。「体臭がさほど気にならない外の仕事につく」という解決策を、自分一人で見出せる能力を持っている。
そうした高い能力を持っているからこそ、今回の悩みが与えられたといってもいい。
そこで、キミは、いろいろな医学的な対策は自分で取れるみたいだから、私からは心の面から、率直な意見を言わせてもらうことにしよう。
悩んでいるキミにいうのは、なんだけど・・・
仮に体臭があったとしても、たいした臭いじゃないと、私は思うぞ。
要するに、気にしすぎ。自意識過剰。
世の中っていうのはね、それほど、キミに注目しているわけじゃない。
誰もが、自分のことだけに忙しくて、他人のことなんてどうでもいいんだ。
たとえばね、いつもコンタクトしている人が、ある日、メガネをかけて数年来の友だちに会ったとするよね。するとね、友人は、言うだろう。
「あれ、メガネ、変えたの?」
つまりね、メガネをかけている・いないという明らかな外見上の違いにすら、他人はほとんど気が付かない。あなたがどんな様相をしていようが、それほど、人は関心を払っていないんだ。
だからね、「人が自分のことをどう思うか」ということを気にするなんて、時間のムダ。
他人の目を気にして、本当に自分の好きなことができないことほど、才能の無駄遣いはない。
実は、本当に臭いかどうかは、問題の一部でしかない。
もっと本質的なことを教えよう。
大事なことは、臭いかどうかではなく、なぜ、いまキミが体臭を過剰に気にしているか、ということだ。
・なぜキミは、体臭に意識をフォーカスさせているのか?
・体臭で悩むことにより、どんなメリットがキミにあるのか?
このように質問を置きかけて考えてみて欲しいんだ。
すると、キミの悩みは、自分が次のステージにいくための、最大の鍵であることが分かるはずだ。
「真剣に悩んでいるのに、人の悩みを軽軽しく扱わないで欲しい。体臭がすることに、メリットなんかあるはずがないじゃないですか!」
そう、キミは反論するかも知れないよ。
でも、もう少し辛抱して、私の話も聞いて欲しい。
キミも告白してくれたから、私も告白しよう。
キミは体臭だけで良かったな。
私は、もっと悩みが多かった。自慢じゃないけど、私なんか、コンプレクッスの塊だぞ。
小さい頃から牛乳瓶の底のようなメガネのド近眼。救いようのない運動オンチ。顔や背中は、ガマ蛙のようにニキビだらけ。しかも赤ら顔。身体は毛むくじゃら。歯は虫歯でボロボロ。
親はなぜこんな子を生んだんだろう、と憎んだね。こんな醜い男を、誰も愛してくれるはずがない、と心から思っていたんだ。
10代後半はね、消えてなくなりたいって感覚。いまから思えば、明らかに、うつ病。
自殺していても不思議ではなかったと思う。
しかしね、いまは、このコンプレックスがあったことに感謝している。
なぜならコンプレックスっていうのは、蓄えられたエネルギーなんだ。
成功する人ほど、コンプレックスが強い。これ本当。
成功っていうのは、コンプレックスを乗り越えた先にあるものだからね。
だから、コンプレックスは大切にしたほうがいい。コンプレックスを取り除こうとするよりは、コンプレックスを乗り越える方法を学ぶんだ。
いまだから、過去形で話せるけど、キミと同じように、私も真剣に悩んでいた。
こんな不細工な男が、認められるためには、どうすれいばいいのか?
女の子とデートできるようになるためには、どうすればいいか?
私が出した答は、恥ずかしくなるほど、単純だったね。
英語がしゃべれれば、きっとモテるだろう。
MBAをとれば、きっとモテるだろう。
年収が高くなれば、きっとモテるだろう。
こうした負のエネルギー、怒りのエネルギーっていうのは、とてつもなく大きいんだよね。私はコンプレックスをエネルギーに変えて、いままでやってきた。
ニキビ面だから、あまり人前に出たくなかった。だから図書館に閉じこもって、勉強した。そのおかげで、半年で、外務省試験に合格できた。
顔が醜い。すると会話で、相手を惹きつけるしかないじゃない?
私は考えたね。
相手に嫌われないようにするためには、何をしゃべったらいいか? 相手が気持ちよく会話を楽しんでくれるためには、何を質問したらいいか?
そうしているうちに、相手の心のなかを読むことに長けていったわけだな。その結果、いまやお客の心理が手にとるように分かるから、最適な提案ができるようになった。
さらにだよ。
ニキビ面も20代のころは、脂性だと嫌われていたが、いまは皺ができにくいから、年齢よりも随分、若く見られるようになった。
つまり、キミが欠点と思っているものは、最大の長所なのだ。
この法則には例外がない。
「臭いは、どうしようもない」とキミは反論するかも知れないね。
でも、体臭がないほうがいいというのは、幻想でね。
体臭って、セクシーなんだよ。女性は、好きな男の体臭には、発情するんだよ。
私、以前、ナイジェリアに住んでいたの。アフリカだから、暑い国でしょ。シャワーなんて贅沢だし、現地人はバケツで水あびがせいぜいだよ。当然、臭うよね。
しかしね、ナイジェリア人は、ブロンドのイギリス人にモテるんだな。つまりね、人間的に魅力的だったら、クサイ体臭も刺激となって、性的に興奮しちゃうんだ。
人間的に魅力的だったら、体臭も魅力的になるんだよ。
体臭に悩むということは、そのことによってキミが、現在、メリットを受けていることがあるはずだ。
体臭があることを理由に、外に出ない。人と付き合わない。
体臭が気になることが、新しいことをはじめない言い訳になってしまっているんじゃないかな?
価値あることを始める前には、必ず不安になる。
その不安は、キミがやろうとすることに価値があればあるほど、大きいんだ。
やってみたい仕事があったんだろう? それを1ヶ月で投げ出していいのかな?
問題はね、体臭じゃないんだな。問題は、やってみたいことを、放り出してしまったことにある。
能力がありすぎるために、無気力になってしまうんだな。能力を発揮しないで済む、あらゆる方法を見つけ出すんだ。
多分、キミには、これといった欠点がない。見た目もいいだろうし、運動神経もいい。
頭もいいはずだ。だからね、臭いという、本当に主観的なことで、自分にストップをかけてしまう。
考えてごらん。
キミは、多分、小学生のころは、誰からも愛される、眩しいぐらいの子供だっただろう。
キミのような能力のある人は、独裁的になってしまう。だからね、人の痛みが理解できるという経験を積まないとならないんだ。
自分に痛みを感じられるからこそ、人の痛みを理解できる。
だからこそ、キミのように能力のある人でも、謙虚になれるんだ。
「今のままではダメだという想いが日に日に強くなっていく」と、相談に書いているよね。
エネルギーの高まりを、キミの無意識は感じ取っているんだな。だから、あせってきているんだよ。
誕生日から判断すると、キミは春夏秋冬理論による夏の一年目。来年には12年間で最もエネルギーが高まる一年に入る。さらに29歳には、自分の人生を広げる最大のチャンスを迎える。
この時期に、キミは、閉じこもっていることなんか、できないはずだ。
エネルギーに満ち溢れているからね。
27歳というキミの人生では、とっても大事な時期だ。引きこもっている場合じゃないぞ。
もう十分、キミは、レッスンをつんだ。
能力のあるキミが、傲慢にならないですむように、人の痛みも分かった。
体臭があったとしても、それはキミの人生を大きく推し進める役割を果たすはずだ。
体臭なんて、気にすることはないといっても、キミは気にするだろう。
そこで、自分の体臭が気になったときのために、おまじないを教えよう。
自分が苦しくなったときに、三回唱えるんだ。
ボクが痛いから、人に優しくなれる。
ボクが痛いから、人に優しくなれる。
ボクが痛いから、人に優しくなれる。
そうなんだ。
痛みがあるから、本当の優しさが生まれるんだよ。
神田より追伸
今回の人生相談で、とても素晴らしいアドバイスが得られたので、ご紹介します。
「体はこうして癒される―自然治癒力を活かす知恵」(サンマーク文庫)で著名な医学博士・大塚晃志郎先生から、メールをいただきました。
とても役に立つ内容なので、特別に許可をいただき、ここに掲載させていただきます。
大塚先生は、西洋医学はもちろんのこと、東洋医学にも精通されていらっしゃる先生です。
今回の「体臭」については、私も大塚先生と同様の考えで、まずは医療、そして精神的な考えのシフトというアプローチでいくべきだと思っています。
言い換えれば、持たなくてもいい肉体のコンプレックスは、あえて大切にもっている必要はないという意見です。
ですから、肉体のコンプレックスに対して、医学的なアプローチをまずはじめにされている、今回の相談者・HHHさんの判断は確かであることを、再度、強調しておきます。
大塚晃志郎先生からの医学的アドバイス
まず、この相談者の方の体臭がどの程度のものかわかりませんが、文面からのイメージで察するに、どちらかというと太り気味の方で、外食が多く、食べすぎ水分とりすぎで、流し込んで食べるタイプの方が多いように感じます。
場合によっては、甘酸っぱい体臭ならば、かるい糖尿病の兆候も考えられます。
体臭は、たしかにほのかにかおるなら、フェロモン的な役割に働きますが、たしかに臭い人は周囲にもストレスを与え、迷惑をかけますし、本人も気になりますから、やはり根本的な解決をした方が良さそうで、その方が手っ取り早いような感じがいたします。
1.まず、外食中心の食生活を変えること。
牛丼、カツ丼、カツなどの揚げ物、カレー、ラーメン、ハンバーガー、ピザ、肉類、玉子、乳製品(チーズなど)、インスタント加工食品、それから、つい、がぶがぶ飲んでしまいがちな缶コーヒーやソフトドリンク類などを極力ひかえ、できるだけ、コンビニの惣菜でもいいから、緑黄野菜や、食用きのこ(しいたけ、えのきだけなど)、わかめなどの海藻類、そして新鮮な果物をたっぷりとってみてください。
また、糖分はひかえる。甘いものやお菓子、スナック菓子も当分お休みにすることにして、とらない。飲み物は、緑茶、ウーロン茶などのお茶類ならOK。
ただし、主食のごはんもしっかり摂る(おかずだけにしない)ことを忘れないように。
穀物のごはんをきちんとしっかり食べることは、からだ全体の体質のバランスを整える上で大切。
食生活の習慣をまず根本から変えるようつとめることが、確実に問題を克服する大前提になります。間食が欲しければ、果物をどうぞ。
2.もし、外食がどうしても避けられないなら、極力、和食中心のメニューにします。
そのとき、できるだけ天ぷらなどの揚げ物を避けること。サラダ類も大いにとる。そば、うどんもよし。
3.かまないで流し込むような食べかたはせず、なるべく良くかんで味わってじっくり食べるようにする。また、がぶがぶと水分を取り過ぎないように。
4.この以上の3つの前提をパーフェクトでなくてもいいから、実践を心がけ、続けてみること。あとは、青汁、もしくは、くずの葉からとったヘリクロゲン、または、大麦からとった麦緑素のような粉でも、葉緑素の類だったらなんでもいいから、毎日、欠かさず、最低1日3回以上、どんどん摂る。
青汁は、飲みにくい人もあろうが、ケールの青汁が良いだろう。
クロレラ、スピルリナのようなものもよい。とにかく、体臭消しには、「葉緑素」と覚えておいてください。とにかく、緑の葉緑素をバンバン摂る。
5.ここで、ダメ押しに、「どくだみ茶」を毎日、やはりマメにどんどん飲む。
どくだみ茶は、とくに動物性のものから発生する体内の毒素を解毒する力がバツグンに強いです。
余談ですが、男女とも思春期に良くある背中にできるにきびなどは、ほとんど肉類などの動物性食品の食べすぎから来るもので、きちんと、緑黄野菜や果物などで食物繊維を食べ物でふんだんに摂り、きちんと便通をつけながら行なえば、どくだみ茶で、ものの見事にきれいになっていきます。
便秘の人は、便秘を治し、腐敗物を体内に停滞させないことが、まず前提で大切。
以上、しっかり1〜5までを実行したら、けっこうきつい体臭でも、おそらく2ヶ月くらいで、ものの見事に臭くなくなり、まわりからその大きな変化を指摘され、すごい自信になること請け合いです。
普通のかるいものなら、4.と 5.を実行しただけでも、顕著な変化が出てきて、よくなっていきます。
もちろん、マメにお風呂に入り、シャワーを浴びて、香りの良い石鹸でからだを良く洗い、からだをいつも清潔に保つことも大切なので実行してください。
実際の自分の決意と行動によって、結果を自らつくったことが、これからのやる気と自信につながるのではないでしょうか。
かるい糖尿の場合でも、1〜5までをきちんとやり、小食を心がけ、つとめて運動するように心がければ、それだけで、血糖値も良くなります。
体質的なことは、口から入る飲食物が決定的な意味を持っており、やはり、うつ病や、薬物依存などのケースと同じように、精神論や心理的アプローチだけでは無理があるもので、ちょっとしたことを根本から変えただけで、精神論では解決つかなかった長年の問題が、今まで何を悩んでいたのかと思えるばかりに、ほとんど一瞬のように氷解していとも簡単に解けてしまうことがあります。
おそらく神田先生の感情マーケティングと同じです。わかって実行すれば、結果がすぐに出ます。
体質を変えることも同じようなものです。生命の原理原則にかなったことを行なうと、からだは自然に調整をしてくれ見事にバランスを回復してくれます。 |