この本に書かれている内容を公開することで、私はクライアントから多分、叱られることになるだろう。というのは、これから説明する戦略構築法 ― スター戦略構築法は、ひとり24万円もの費用を支払ってクライアントが学んだ内容だからである。役員研修では、半日の講習で150万円を請求してきた。だから、その内容をたった1600円で公開してしまうことは、クライアントからの信用を失ってしまうのではないかという不安がある。

 高い費用にも関わらず、このセミナーは過去4年間、開催する度に満員となり、キャンセル待ちが続いている。なぜかといえば、ズバリ結果として、費用の何倍もの収益が得られるからである。
スター戦略構築法の目標は、3年間で10倍の収益を実現することである。
論より証拠。この戦略構築法を活用した方が挙げた実績のほんの一部をご紹介しよう。

3年前の受講時8億5000万円の売上が、1年後→12億、2年後→19億5000万、3年後→34億円となりました。その時のセミナー案内に3年後10倍・20倍の収益とありましたが、ウソのようですが収益は丁度10倍になりました。(ティーライフ株式会社 植田 伸司社長)

実践してから半年ですが、成約件数は3倍増、一千万円クラスのリフォームもここ1ヶ月で5件成約するなど高額案件も増え、1年後には目標の売上10倍達成も射程圏内に入ってきました。国内NO1.のリフォーム仲介サイトとして地歩を着実に固めております。(株式会社ホームプロ 鈴木 隆部長)

現在、売上は対前年47%アップ、利益も対前年で4倍以上でています。決算は9月30日ですが、予測で8,000万円ほど増収できそうです。(株式会社ケンプル 広瀬 一郎社長)

売上は前年の1.8倍、粗利19.3%から24.3%にアップした。しかも開発部と営業部がケンカしながらも、自分達で自主的にできたことが自信に繋がった。(株式会社グランドール 今枝社長)

人なし・経験なし・知識なしから、スター戦略構築法と出会い、知恵熱でちゃうくらいナイ頭を使って、社長に怒鳴られながらも頑張りました! 取引先数1.58倍、収益は2.3倍。(株式会社スタジオジャパホ 23歳セールスガール)

一番の収穫は、社員の意識が変化したことです。実際にひとりの社員(柴原)が、自らの変化で結果を出したわけですから、「俺でも出来る」「私だって!」という意識がどんどん大きくなってきていることが一番僕にとっては嬉しい。(株式会社ホーム・コンピューティング・ネットワーク 河村 直人社長)

「どんなことでもいい。年齢、役職関係なしに新規ビジネスを提案して欲しい」と社長からいわれました。社内とは自分で仕事を始めるチャンスなんてそうあるもんじゃないとすぐに企画書を出しました。(同社 柴原・イキイキ生活応援団長)

平成12年度新築受託受注棟数84件でしたが、スター戦略構築法を採用して戦略を構築できたため、平成13年度新築住宅受注棟数が160件で前年対比200パーセント近くまで伸びました。前年度までと戦略が180度変化したためです。(アストモホーム株式会社 天野 貴之社長)

 3年以内に収益10倍という目標を実現したところは、いまのところ一部にとどまる。
しかし私が何よりも嬉しいことは短時間で、経営者だけではなく、その会社の社員までが戦略発想になったこと。そして社内起業家として大きく成長していることである。

 戦略について書かれた本は、星の数ほどある。インターネットで「戦略」というキーワードで検索してみると、5489件もの関連書籍がでてくる。ところが、企業戦略に書かれた本は、すでに30年以上も前に開発された競争理論をベースとした古典的なものがほとんどで、残念ながら、デフレ経済やIT革命の影響を大きく受ける現在の状況下で、そのまま当てはめようとするのは無理がある。
 いままでの戦略論は、成長経済のもとで生み出された。その頃は、お客はそこにいる、商品需要はそこにあることが前提だった。だから企業戦略も、いかにライバルを打ち負かし、顧客を奪うのかが主眼だった。
 今でも、ライバル会社に対して競争優位にたつための知識はもちろん必要だが、それだけでは片手落ちだ。なぜなら現在は、顧客がいない。商品需要もない。ライバル会社も、顧客がいなくて疲弊しているのである。ライバル会社と戦っている場合ではなく、まずは市場を創造しなければならない。つまり顧客の購買意欲を起こし、需要を喚起する戦略が必要になっている。もはやライバル会社が敵ではなく、顧客が敵なのだ。
 考えてみて欲しい。いま成功している企業はどんな企業か?
 同業者と戦っている会社ではなく、一人勝ち企業である。顧客にお願いしますと頭をさげて仕事をもらってくる企業ではなく、黙っていても顧客から仕事が舞い込んでくる企業である。そうした会社は、マーケットのなかで独自の位置付けを確保し、顧客の視点からみて圧倒的に魅力的な商品およびサービスを提供している。

 この本の目的は、あなたの会社を黙っていても顧客を魅了し、顧客から選ばれる会社にする。そのための戦略をステップ・バイ・ステップで提供していく。

 本書は、いくつかの点で、他の戦略書とは大きく異なる。
 まず、この本はコンサルタントではなく、起業家が書いた本である。
 私は経営コンサルタントと呼ばれることが多いのだが、私自身は、コンサルタントというセルフイメージを持っていない。自分では起業家であると思っている。私は現在、複数の会社を経営しているが、すべて短期間のうちに業界地図を塗り替えてきた。サラリーマン独立後、コンサルティング事業に参入して、3年間のうちに3000社を超えるクライアントを獲得。さらに速読事業に参入し6ヶ月も経たないうちに、「あなたもいままでの10倍早く本が読める」という本を23万部のベストセラーにした。書店の勉強本コーナーにいけば、「10倍」という文字がタイトルに入った本がずらりと並ぶが、私のマーケティングの切り口をそのまま真似したものである。このように私は短期間で、業界地図を塗り替えることができるが、その秘訣はこれからお話しするスター戦略構築法にある。

 第2の異なる点は、普通の規模の会社を前提に議論が進められているということだ。多くの戦略書の内容は、MBA(経営学修士)で学ぶ内容や、大手コンサルティング会社がクライアントに提供する内容がベースになっているものが多いが、これらの対象企業は小さくても年商300億円、社員数1000人程度の会社である。ところが日本の事業所統計を見れば分かるが、この規模の会社は、法人全体の1%にも満たない。日本の法人の95%は、従業員数100名未満の企業なのだ*。この本は、既にできあがってしまった会社のためではなく、年商数億円の普通規模の会社が、年商10億円を超えて大きく成長していくための飛躍の戦略を解説したい。

 第3の異なる点は、戦略の構築に際し、スピードを重視することだ。時間をかけて分析するよりは、短時間でアイディアを出し、誰もが実行したくてウズウズするような戦略をつくることを目的としている。
 通常、戦略構築というと、事実に基づいた分析をするのが原則である。なぜなら事実を正確に分析しないと、間違った結論が導き出させるからだ。ところが、米国で急成長している100社の創業者にとったアンケートによれば、成功している起業家は分析に基づくビジネスプランを重視していない。アンケートによれば、創業時、ビジネスプランが全くなかった会社は41%。封筒の裏に落書きしたようなラフ案だけがあった企業は26%。きちんとした投資家向けの計画書があった企業はたった5%だった。 
 実際、成功する起業家は、綺麗なビジネスプランを作るために時間を無駄にしない。ワクワクするアイディアを実行していたら、コンサルタントが後付けで解説するような最強戦略ができていたということである。だから、この本では、成功する起業家の発想法・思考プロセスを学ぶ。そして分析に重点を置くのではなく、短時間で社内から情報を引き出し、戦略を創造するプロセスに重点を置く。

 第4の異なる点は、戦略を創造していく過程で、戦略発想を身に付け、そしてトップダウンではなく、チーム全体で戦略を考えることである。いままでの分析に重点を置く戦略は、MBA等で経営を学んだ社員もしくはコンサルタントが密室のなかで考えたものだった。それは論理的にどんなに正しくても、社内では受け入れられないことが多い。なぜなら人間は論理で動くのではなく、感情で動くからである。論理的な戦略を導入しようとすればするほど、社内では受け入れられない。なぜならば、過去の自分を否定されたように感じ、変化を恐れるからである。即、実行できる戦略を構築したいのなら、社員自らが戦略を編み出し、経営者は彼らのコーチ役として導いてあげる姿が望ましい。

 あなたは、60分で戦略を構築するということを聞いて、そんなバカなと思われたに違いない。確かに非常識である。しかし考えてみると、これは凄いと思える発想は、ほんの一瞬で閃いてくる。それは降ってくるという感覚に近いのである。
 なぜ60分で、誰も考えない視点を見出せるのかといえば、顧客のエモーション(感情)をベースに、すべての会社戦略を見直すからである。顧客視点で考えろ、とはよく言われるが、どうすれば顧客視点で考えられるのかは誰も教えてくれなかった。競合を打ち負かすのではなく、利益のすべての源になっている顧客を魅了することに焦点を絞ることにより、短時間で革新的なアイディアが生まれるのである。
 この戦略構築法は、新入社員・パート社員でも、楽しくゲーム感覚で実行できるようにステップ・バイ・ステップで組み立てた。複雑な戦略論を、普通の規模の会社に必要なものだけに殺ぎ落とし、誰にでも戦略発想が身につくようにできている。実際、このプロセスに慣れてしまえば、60分間のブレーンストーミングで、社内から必要な情報を引き出し、頭の体操をしながら、最強戦略を創造することができるだろう。
 このゲームをマスターすれば、とてもこんなの売れるはずがない、と思えた商品が、まったく違った、魅力的な商品として生まれ変わる。実際に、自分の事業について演習を進めながら読んで欲しい。読み終えた後には、想像を超えた新しいビジネスモデルができて、興奮して眠れないことだろう。

 それでは、あなたを社内ヒーロー、または独立起業家への道を開く、
 最強の武器をお渡ししよう。

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